散歩に出よう 〜10月〜


はたらけ、はたらけ!

 〜平成16年・10月〜
 台風と地震の影響で、食材が届きにくくなったのを、
 あっちへ走り、こっちで頼み、
 何とか、暮れの営業にひびかない程度の在庫を
 確保できそうになった頃、
 従業員たちが帰った店内で、
 飾ってあった絵を、最近手に入れたものに掛け替えました。

 「はだか はたらく 仕事 すっぱだか」

 携帯で撮ったので、写真がブレてしまっておりますが、
 これも、棟方志功先生の作品。
 12月に飾ろう、と、思っていたんですが、急にこれにしたくなった、
 というか、
 「これでなきゃ、いけない!」と、思った。。

 「他所様で大変なことが起きているのに、自分だけノウノウと働いててイイの?」
 とか、
 こうした際に、声高におっしゃる方は、今回もいらっしゃいます。
 「働いて」、でも、「遊んで」、でも、「じっとして」、でも、
 何でもイイ。。
 自ら被災地に赴いて、無心に手助けする方には、自然と頭が下がっていきます。
 でも、それができない、多くの人。
 責める言葉に、だんだんうしろめたくなって、
 みんなが、普段の生活の手をやめてしまったら?
 世の中の財布は、それで動かなくなってしまうと思うんですわ。
 助ける気持ちがあるのなら、漠然と後ろめたく思うよりも、
 いつも以上に、一生懸命、普段の生活を。

 がんばれ、 がんばれ。

 私は、働くしか、能がない人間ですから、
 で、働いたら、遊ぶ事ばっかり、考える人間ですから、
 これからも、今まで以上に、働きます、遊びます。
 働くうち、遊ぶうちに、自然に出てくる、いつもの言葉。
 「あんきもは、絶対に、新潟産。 難しいだろうけど、入ったらいつでも持ってきて!」
 これが、一番大事なような、気がする。

 はたらけ、 はたらけ、 あそべ、 あそべ。






今回の災害で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

             〜平成16年・10月〜




あしたは、嵐だ!日曜大工だ!?

 〜平成16年・10月〜
 さてさて、またまたまたまた、台風がやってきてます。
 前回やってきた、関東直撃の、台風22号には、
 もうチョッとで、私の店も床上浸水か?と思えるほど、
 ものすごい雨に翻弄されましたが、
 1階席を潰して、2階席で、何とか営業いたしました。
 台風被害に遭われた皆様には、心より、お見舞い申し上げます。

 さぁて。
 今度の台風でも、店はヒマだろうし、
 台風で降り込められても、ウチにはスタッフがいる。
 ん〜〜ぢゃ、店を守っているだけじゃつまらんだろうから、
 この機会に、棚を吊るのぢゃ!
 物入れを整理するのぢゃ!
 配線も引きなおして、電子レンジの場所を移動させて!と。
 こうなりゃ〜開き直り。
 で、
 ホームセンターへ、資材調達に出かければ。。
 んんんんんん??
 ネジ、釘、棚板のコーナーは人だかり!!
 皆さん、台風被害の修理とは明らかに違う、明るい顔、顔、顔。
 う〜〜〜む。
 私と同じ事、皆さんも考えているんだろうか?
 ワタシ、なんだか急に、罰当たりに来たような、錯覚が。。(^^;;

 台風は、被害コースに直撃されてしまうと、報道されているような、甚大な被害。
 でも、少しでも、自分の居場所が、コースからそれると、
 退屈な、我慢の時間、か?
 たしかに、そう、言えなくは、ない。
 いわゆる「ノドもと過ぎれば・・・・」の、典型かもしれませんネェ。
 そんなひとり、私も、
 自分の店だけでも、何とか無事でいてくれることを願いながら、
 半分、火事場商人にでもなったような気持ちで、
 棚板を抱えて、レジに並ぶ。
 ピー、ピピ、「6千**円です〜」
 ぞ。 っと、しないですねぇ〜〜〜〜〜(^^;




海の男の、優しい、優しい。

 〜平成16年・10月〜
 思いもかけず、急に夜風が身に染みるようになったこの頃。
 先週行くはずだった夜メバル船に、
 この日曜、息子を連れて参加してまいりました。
 出向いたのは、横浜・新山下の「渡辺渡船店」様。
 ホームページは、下に。
 http://www9.plala.or.jp/watanabefishing/index.htm
 息子には酔い止めを飲ませて、ライフジャケットの上からレインコートを着せて、
 いざ!
 ポイントに着いて、親子ともアジが1匹ずつかかってからの事。
 いきなり、息子の竿が半月に。
 で、デカイです。28センチのメバル!(^^)
 私は、オマツリした仕掛けの世話、とか、糸掛かりを直しては、竿を息子と交換。
 息子は、じわ。。。じ、じわ。。と、おぼつかない手繰りかたで、
 なのに、息子の竿に、デカイ魚のかかること〜(笑)
 懸命に竿を手繰っておりましたが、あと残り1時間というところで、船酔いでゲーゲー。
 う〜〜む、
 やはり、恐れていた事になってしまったか。。。
 ところで、
 同行された釣り客の方たちには、
 こんな足手まといを連れて行ったにもかかわらず、
 息子が釣った魚は取り上げてくださる、酔った息子に、麦茶の差入までしてくださって、
 まぁ。なんとお礼を申し上げたらよいやら。
 ベソかいていた息子も、船を下りたら、ケロっとしてまして、
 助けてくださった皆さんに一人一人、あいさつをしてまわって、帰りました。
 自分の厳しい時に優しくしてもらって、ウレシかったみたい。
 おかげさまで、息子のヤツ、
 ベソかいて、「もう2度と行かない」って言うか、と思ったら、
 「次はもっと酔わない工夫するっ!」って、変わってました(笑)
 この場もお借りしまして、
 同行の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、今晩、一番の釣り師は、100匹!
 私たちも、クーラーボックスがいっぱいになったところで、ヤメ。
 ほとんど入れ食いの、大漁でありました。
 親子合わせて40匹以上。大きいのだけ、持ち帰ったけど、それでも30匹。
 夜メバル船は、これで来年3月まで禁漁とのこと。
 楽しかったぁ〜〜〜(^^)


なんでだぁ〜こんな場所のCDショップがぁ〜〜????!!!!

 〜平成16年・10月〜
 エ〜とですネ、まずは場所から、であります。
 東北道、久喜インターから幸手方面へ。
 イトーヨーカ堂の中に入っている、新星堂。
 外観は、いわゆる、いつものCDショップでありますが、
 で、国内版のコーナーも、まったくいつものCDショップ通り、
 ポルノグラフィのニューリリースとか、並んでいるのでありますが、
 ナァにがビックリしたか、って、
 洋版のコーナー。
 一番上の棚こそ、US最新版がいろいろ、並んでいるんですが、
 7段ほどあるCD陳列棚の、3段目から下アタリは、
 ゐの兄ィもぶったまげるほどの、プログレッシブロックの希少版CDばかり。
 な、なんじゃこりゃ〜〜〜!!!
 写真のELPの「展覧会の絵」は、当然のお約束のごとく。
 紙テープ張りのキングクリムゾンとか、
 同じくキングクリムゾンの、欧州ファンクラブにだけ発売されたライブアルバム、
 コレクターズシリーズの第3集、だとか。
 タワーレコードでも、品番指定して取り寄せしてもらわんと、手に入らないだろ〜〜〜

 あんまりビックリしたんで、レジで店員さんに聞くと、
 「あ〜。最初はね、普通の、売ってたんですが、
  仕入れ担当が、そういうのがイイ、って言うんでェ〜(^^)」
 イエイエ、イイっすヨぉ〜(笑)
 私、こういう特徴あるお店、って、大好きです(^^)
 ってなわけで、
 バイヤー様のド根性が気に入りましたので、宣伝させていただきます〜(^^)
 皆様、ふるってご来店くださいませ。
 オーチンハラショ〜〜 ニーハオライライ〜〜


リーダーの、資質、って、なんだろ?

 〜平成16年・10月〜
 10月のウチのスローフードイベントはぁ、
 結果から言ってしまうと、あえなく失敗。。
 催行日を平日の中途半端な時間にしてしまったので、
 応募してくださる方がいらっしゃらず。。。う〜〜〜む。
 それでも、
 今年は、10月にしては、忙しく、初めてのお客様も多くて。
 私の店のような業種だと、「**を見ました」っておっしゃってくださる方が少ないから、
 直接の効果は、量りようはないんだけど、
 おかげさまで、ウレシイ滑り出しとなりました。

 ところで、
 私は、最初から宿命付けられたみたいに、
 ひとつの店の、いわばリーダーで、ありますが、
 このリーダーという物は、一体何がそうさせるのでありましょうかね?
 とかく、店のアルジとしましては、
 やったら、一人でコツコツと、考えさせられる時間が多いので、
 「ひょっとして、こんなに孤独になっているのは、自分だけなんじゃないか?」
 って、不安になるのが、毎年の、秋の始めでして、
 今年はそれが特にヒド〜くて。
 結構落ち付かなかったのヨ、本当に(^^;

 結局、いつもの年ながら、
 他のさまざまなリーダー様たちを観察させていただく事で、
 何とか、自分なりの、答えを見つけたような気になって、
 いつの間にやら頭を下げて乗り切ってしまうのが、常なんでスがね(笑)

 今年の観察の結果は、思うに、
 やはり、リーダーになっている人は、相当に孤独なんだろうな、と。
 ん?  それって、丸っきりの、ベタ、ですが(笑)
 リーダーには、イイ人かどうか、は、正直言っちゃうと、あまり関係なくて(笑)、
 それは、例えば、
 とんでもなく嫌なヤツでも、1番で走ればすごい選手、というのと、同じで。
 本当に必要なのは、
 自分の分だけでない決断を、全て抱え込んで、自分だけで決定する。
 そうした、
 背水の陣のような切羽詰った状況に、どれだけ、ガマンできるか、
 っていう、孤独。
 そう考えると、どのリーダー様たちも、結構、皆さん孤独、なんですよね。
 会社社長だけでなく、ネットのオーナー様とか、チームリーダー、とか。
 皆さん、決断の為の孤独の処理に、相当な時間を割いてる。
 それにひきかえ、私は、
 たった一人でいる、っていうのは、ダイジョウブ、というより、結構好きなんだけど、
 今、書いたような孤独は、すごぉ〜〜く、イヤ。
 って、・・・好きな方は、いないと思いますが(笑)
 それが、店を1人でやっていくのに必要なこと、と思えば、しかたなし、しかたなし。
 うん。。
 と、いうわけで、
 今年は、そう考える事で、無理やり落ち着こう。うむ。
 と、あいなりました。
 ちゃんちゃん。


非日常も、難しくなったか・・・

 〜平成16年・10月〜
 料理用に、チョッと小粋な小鉢、
 探してまいりました。

 ところが、この小鉢を探す、ってのが、とっても大変になりまして。
 すったもんだして、やっとこさ、という感じ。
 以前は、市場の近所で、一般食器よりチョッとだけ、
 ”金額”が、いいモノを探せば、
 それだけで、
 御家庭に並ぶ食器とは、一線を画した食器たちが、手に入ったもの。
 それが、今では、
 ”金額”だけだと、「家庭用高級食器」という、
 ウサギ、などの、マスコットインレイの入った、
 金銀きらびやかな食器たちばかりになっちゃった。
 いわゆる、「これはたち吉です〜」とか、「これは深川ですヨ(^^)」とか、
 器に、誰にもわかるメーカーのマスコットが、付いているもの。
 これは、悲しいかな、
 飲食店では、使えないですネ(^^;
 華やかで、それでいて、料理が載るのを待っている、
 そうした、割烹向けの食器は、とっても種類が少なく、
 そしてまた、とってもとっても、値の張るものになってしまいました。

 小鉢の写真の、すぐ下に、964の写真を置いたのは、
 こうした出来事が、なぁ〜ぜか、964とダブる、からでありまして。
 今、同じ”金額”を出せば、本皮のシート、素早い加速、誰にもわかるスタイル。
 そうした物を兼ね備えた、素晴らしい車たちが、いくつも候補に上がる、というもの。
 ただし、そうした候補を、何台か乗り継いでみると、
 とっても申し訳のないモノの言い方ながら、
 仕事や、日頃、家族を乗せて走る、ファミリーカーと、そうは、変わらない。。
 964は、走り出してすぐ、
 これがまぎれもない「非・日常」だということを、思い知らせてくれる。
 しかも、
 その購入と維持とが、年々厳しくなりつつある、という事で。。。

 日常が、グレードアップして、快適になった事で、
 非・日常は、もはや「快適」というロゴは不要になっているのかも、しれませんね。
 快適でないから、手に入れるのが難しくなっているのは、確かなんですが。
 「乗って、楽しい」 は、「乗って、ラク」 とは、やはり違う。
 「載せて、美味しい」 も、「載せて、イッパイ載る」とは、やはり違うのよね。
 ウ〜〜ムム。 一人合点している自分が怖いんですが、
 こんなヘリクツでも、納得してしまっているのが、やはり今の自分であります。
 だぁって、私の購入した小鉢、
 ほとんどいくらも、料理が載りませんものね(笑)


芸術ノ秋。 親シム。。

 〜平成16年・10月〜
 今、店に飾っております、版画。
 「萬人のほんとのものが 彼を借りている 彼」
 〜ウウ〜〜ム、よくわからんですな(^^;
 詩も、さることながら、版画の方も、ウウ〜ム。。
 棟方志功の作品らしい、のに、版画のドコにも、サインも落款も、なし。
 中央に、山折の線まで、入っちゃっているし。。

 何も解らず、ひょんな事から手に入れだしたものの、
 結局は、「店で使おう・・・」という気があってこそ、集められる、
 骨董品や、こうした美術品でありますが。
 さて、イロイロ調べまわって解った、この絵の種明かし、であります。
 この絵は、その昔、
 河井寛次郎の詩に棟方志功が版を刷った、「板画」作品本の、
 1ページずつをバラバラにして、
 それぞれに額縁を作って、はめ込んだ、
 その1枚でありました。
 題名は、「火の願ひ」  もともとは、全30ページ余り。
 以前もこのコーナーでお見せした事のある、「犬」の版画と、
 同じ作品集にはいっていた物らしい。。。
 今まで、この作品を含めて、5枚、7ページ分が手に入りましたが、
 最近になって、また1枚、2ページ分を譲り受けられたもので。
 折々、御紹介いたしますね(^^)

 一緒に、刷り込んである詩の、簡単な解説ですが、、
 この詩の意味する「彼」とは、ピカソ、だそうで、
 「20世紀はピカソの時代だ、誰も彼もが、その本質で、ピカソを借りている」
 と、いう、河井寛次郎自身の解説も、収集中に見つかりました。
 河井寛次郎の「いのちの窓」という詩集に、
 棟方志功が、ほとんどアドリブで掘り込んだ、とも見える、
 たいへん素朴な、でも圧倒的な、「板画」の、数々。
 真っ黒な背景で、ややもするとグロテスクにも見える、他の棟方作品たちとは、
 この作品集に収められた「板画」たちは、
 全く違った趣があります。
 ホノボノ、するのよね〜〜(^^)

 対して、今、おかげさまで、私の手許にあるのが、全部で9ページ分。
 残りの20ページ余りは、まだどこかで、しまわれているはず。
 作品集が、綴じられた本として発行されていた為、
 その1枚ごとにはサインも落款もないのは、当然、なんですが、
 それゆえ、バラ1枚の棟方作品としての評価は、他の作品たちに比べれば、
 全く、と言ってイイほど、ナシ。。
 これらを掘り起こして、全部のページの元の形を、見てみたい、
 そう思うなら、
 あまり絵の事が解らない私でも、美術商を覗くキッカケには、充分であります。
 皆様や、お知りあいでも、お手許にお持ちの方が、いらっしゃるかもしれませんですね。
 ドキドキ、いたします(笑)

 1枚の絵をめぐる、ホノボノ、と、ドキドキ。
 秋ですから、10月のはじめは、こんな話題から。



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